キョウチクトウ中毒
概要
オレアンドリン含有。極めて少量で致死的不整脈。
主な症状
心臓のリズムが不規則
お腹を気にする(蹴る・見る・寝転がる)
下痢をしている
心拍が速い(安静時44回/分以上)
中毒によるお腹の痛み
心臓への毒性(不整脈・心拍数上昇)
毒のある植物を食べた(疑い・目撃)
突然の体調悪化(中毒を疑う)
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病態生理
馬におけるキョウチクトウ中毒は、強心配糖体(キョウチクトウ・ジギタリス・スズラン・フクジュソウ等)による中毒である。強心配糖体は細胞膜の Na+/K+-ATPase を阻害し、細胞内ナトリウム・カルシウム蓄積と細胞外高カリウム血症を引き起こす。心筋では興奮性亢進と伝導障害により重篤な不整脈(徐脈・房室ブロック・心室性不整脈)を、消化管刺激により嘔吐下痢を生じる。高カリウム血症と致死的不整脈が死因となる。全部位が有毒で、乾燥しても毒性は残る。
予防
馬におけるキョウチクトウ中毒の予防は毒性物質へのアクセス防止が最重要。有毒植物(種特異的)・農薬・殺鼠剤・洗剤の安全な保管(施錠可能な棚)、人用医薬品の動物への不適切な使用防止、種特異的食品毒性(犬のチョコレート・ブドウ・キシリトール、猫のユリ・玉ねぎ)の飼い主教育。環境中の化学物質への慢性的曝露低減。中毒事故の大部分は適切な飼育者教育により予防可能。
予後
馬におけるキョウチクトウ中毒の予後は毒性物質の種類・摂取量・曝露から治療開始までの時間・臓器障害の程度に大きく依存。早期の除染処置(催吐・胃洗浄・活性炭投与)と積極的支持療法で多くの急性中毒は良好な転帰。肝壊死・腎不全を呈する重症例では予後不良となりうる。慢性中毒では臓器損傷が不可逆的な場合があり、長期的機能モニタリングが必要。特異的解毒薬がある場合の早期投与が予後を大きく改善(N-アセチルシステイン・ビタミンK1・キレート剤等)。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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