ニパウイルス感染症
概要
パラミクソウイルス。コウモリ由来。東南アジア。脳炎・呼吸器症状。
主な症状
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病態生理
ニパウイルス感染症はパラミクソウイルス科ヘニパウイルス属のNipah virusによる致死率の高い脳炎・呼吸器疾患。オオコウモリ(Pteropus属)が自然宿主で、マレーシア・バングラデシュ・インドで発生。コウモリの唾液/尿で汚染された果物→ブタが中間増幅宿主→馬・ヒトに伝播。1998-99年マレーシアのアウトブレイクではブタ→ヒトへの伝播で105名が死亡。馬での症例報告は限定的だがヘンドラウイルスとの類縁性から感受性が示唆される。【BSL-4病原体】取り扱いにBSL-4施設が必要 (Chua KB et al. Science 2000;288:1432-1435)。
予防
馬におけるニパウイルス感染症の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
予後きわめて不良。ヒトの致死率は40-75%。馬での致死率データは限定的。特異的治療法なし。リバビリンの使用報告はあるが有効性は確立されていない。ワクチンはヘンドラウイルス用(Equivac HeV)が交差防御の可能性。日本では発生報告なしだが、東南アジアからの馬輸入時に注意。【届出義務】四類感染症(ヒト)に指定 (Chua KB et al. Science 2000;288:1432-1435)。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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