僧帽弁逸脱症
概要
僧帽弁の逸脱。通常は偶発所見。中程度以上では閉鎖不全を伴う。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す馬の他の疾患を確認できます
病態生理
馬における僧帽弁逸脱症の病態生理は心筋・弁・伝導系・心膜の機能/構造異常により心拍出量低下と二次的代償機構が連鎖的に展開する。HCMでは心筋肥厚→左室流出路狭窄→左房圧上昇→肺水腫を引き起こす。DCMでは心筋収縮力低下→心室拡張→低心拍出量→神経内分泌系活性化(RAAS・交感神経)→さらなる心室リモデリングが進行する。弁膜疾患では逆流による前負荷増大→心室拡張→不全進行。末期では肺水腫・腹水・心原性ショック・致死的不整脈に進展する。
予防
馬における僧帽弁逸脱症の予防は遺伝性疾患の繁殖管理と早期発見が中核。グレインフリー食関連DCM予防のためタウリン・カルニチン適切量含有食を選択。フィラリア予防徹底による右心不全予防。歯科ケアによる感染性心内膜炎予防。定期的聴診による心雑音早期発見。
予後
馬における僧帽弁逸脱症の予後は代償期は数年以上良好だが、心不全発症後はACE阻害薬・利尿薬・ピモベンダンで中央生存1-2年程度。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
その他の他の疾患(馬)
VetDictで馬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。