ヘンドラウイルス感染症
概要
オオコウモリ由来パラミクソウイルス。呼吸器・神経症状。人獣共通。豪州。
主な症状
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病態生理
ヘンドラウイルス感染症はパラミクソウイルス科ヘニパウイルス属のHendra virusによる致死的感染症。オオコウモリ(flying foxes/Pteropus属)が自然宿主で、オーストラリアに分布。コウモリの尿・唾液→馬が汚染された牧草/水を摂取→感染。ウイルスは血管内皮のephrin-B2受容体に結合→全身性血管炎→肺水腫・呼吸不全(肺型)、脳炎(神経型)を引き起こす。致死率は馬で75%、ヒトで57%。【重要な人獣共通感染症】感染馬からヒトへの飛沫/接触感染で致死的肺炎・脳炎。日本では発生報告なし (Field H et al. Emerg Infect Dis 2012;18:1015-1021)。
予防
馬におけるヘンドラウイルス感染症の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
予後きわめて不良(致死率75%)。特異的治療法なし。感染確認馬は殺処分が推奨される(人獣共通感染症リスク)。馬用ワクチン(Equivac HeV)がオーストラリアで利用可能。【人獣共通感染症緊急対応】疑い馬の取り扱いにはBSL-4相当のPPEが推奨。オーストラリアからの馬の輸入時に検疫で注意が必要 (Field H et al. Emerg Infect Dis 2012;18:1015-1021)。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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