鼻疽
概要
Burkholderia mallei。法定伝染病。鼻腔・皮膚・肺の結節。人獣共通。
主な症状
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病態生理
鼻疽はBurkholderia mallei(グラム陰性桿菌)による馬科動物の慢性〜急性全身性感染症。経口・経気道・経皮感染→マクロファージ内で増殖→肺・鼻腔・皮膚に肉芽腫(結節)形成。臨床型:(1) 鼻型(鼻粘膜の潰瘍性結節、星状瘢痕)、(2) 肺型(肺結節、慢性咳嗽)、(3) 皮膚型(farcy — 皮下結節の数珠状配列、リンパ管炎)。ロバはウマより急性経過で致死的、ウマは慢性キャリアとなりうる。【法定伝染病・生物兵器】家畜伝染病予防法の対象。日本では1935年以降国内発生なしだが、中東・南アジアでは現在も発生 (Khan I et al. Vet Microbiol 2013;163:1-14)。
予防
馬における鼻疽の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
予後不良。有効な治療法は確立されていない。感染確認動物は殺処分が法的に義務づけられている(治療は禁止)。ワクチンは存在しない。マレイン検査(mallein test)が診断的スクリーニングに使用される。【人獣共通感染症】ヒトへの感染はほぼ致死的で、バイオセーフティレベル3(BSL-3)の取り扱いが必要。輸入馬の検疫が最重要な予防策 (Khan I et al. Vet Microbiol 2013;163:1-14)。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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