中毒症(洗浄剤)
概要
洗浄剤、殺虫剤、その他の家庭用化学物質への暴露による中毒です。
主な症状
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臨床徴候
ハリネズミにおける亜鉛中毒の臨床徴候は毒性物質の種類と曝露量により急性〜慢性まで多様。消化器症状(嘔吐・下痢・流涎・腹痛)が最も一般的な初期所見。神経毒では振戦・痙攣・運動失調・昏睡。肝毒では黄疸・凝固障害・肝性脳症。腎毒では乏尿・尿毒症徴候。血液毒では貧血・出血傾向・メトヘモグロビン血症。心血管毒では不整脈・低血圧・ショック。急性曝露では症状発現が迅速で、早期除染と支持療法が予後を決定する。
原因
ハリネズミにおける亜鉛中毒は、1982年以降の米国1セント硬貨・亜鉛メッキ金属(ナット・ボルト・ケージ金具)・ジッパー・一部の玩具やクリームの摂取が原因。犬での硬貨誤食、鳥でのケージ金具齧りが代表的な曝露源。
病態生理
ハリネズミにおける亜鉛中毒は、胃酸により金属亜鉛からイオン化亜鉛が遊離し、強い酸化作用で赤血球膜を傷害してハインツ小体性・血管内溶血を引き起こす(血色素尿・黄疸・重度貧血)。亜鉛は膵腺房細胞・腎尿細管・肝にも傷害を与え、膵炎・急性腎傷害・肝障害を生じうる。消化管では腐食性に作用して嘔吐・下痢を来す。胃内に停滞した亜鉛製異物(硬貨・ナット)から持続的に吸収されるため、異物除去が治療の要となる。
診断
曝露源(亜鉛メッキのケージ金属・コイン・亜鉛含有塗料)の特定。腹部X線で消化管内の金属片を確認。血中亜鉛濃度の測定。血液検査で溶血性貧血(PCV低下・網状赤血球増加)・肝酵素上昇・膵酵素上昇を確認。尿検査で血色素尿を評価。ハリネズミは亜鉛メッキのケージワイヤーをかじる行動があり、慢性的な亜鉛摂取による中毒が報告されている。溶血性貧血が主要な臨床所見。
治療
ハリネズミの中毒症治療: 曝露源から即時隔離。皮膚・眼接触時は大量の温水・生食で15分以上洗浄除染。ハリネズミでは催吐禁忌(無効かつ誤嚥リスク)。腐食性物質(酸・アルカリ・フェノール)摂取時は水・ミルクで希釈。摂取2時間以内かつ非腐食性・非炭化水素系なら活性炭1-3g/kg PO経管投与、腸肝循環毒素はq4-6hで反復。IV/IO LRS 50-100mL/kg/日で利尿・臓器支持。呼吸症状があれば酸素投与。痙攣時はジアゼパム0.5-1mg/kg IV/経鼻。体温30-32℃維持。特異的解毒薬: 抗凝固系殺鼠剤にはビタミンK1 2.5mg/kg SC q24h×3-4週、有機リン/カーバメートにはアトロピン0.04mg/kg IV/IM、アセトアミノフェンにはN-アセチルシステイン140mg/kg PO負荷後70mg/kg q6h。CBC・生化学・肝酵素・PT-PTTをq24-48hモニタ。APCCまたは獣医毒物管理センターに連絡。製品名・摂取量・曝露時刻を記録。
予防
ハリネズミにおける亜鉛中毒の予防は毒性物質へのアクセス防止が最重要。有毒植物(種特異的)・農薬・殺鼠剤・洗剤の安全な保管(施錠可能な棚)、人用医薬品の動物への不適切な使用防止、種特異的食品毒性(犬のチョコレート・ブドウ・キシリトール、猫のユリ・玉ねぎ)の飼い主教育。環境中の化学物質への慢性的曝露低減。中毒事故の大部分は適切な飼育者教育により予防可能。
予後
毒物の種類、摂取量、治療開始までの時間により異なる。早期の除染と積極的な支持療法で予後改善。重度の臓器障害は不可逆的な場合がある。
関連する薬品
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