代謝性骨疾患(MBD)
概要
カルシウム不足やCa:P比の不均衡な食事により二次性上皮小体機能亢進症→骨脱灰が起こる。ハリネズミではミルワームの過剰給餌(高リン・低Ca)が主因。病的骨折、後肢不全麻痺で来院することが多い。
主な症状
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原因
Ca不足の食事、ミルワーム等昆虫の過剰給餌(高リン)、カルシウムサプリメント不使用、ビタミンD3不足。
病態生理
食事中のCa不足またはCa:P比不良→慢性低Ca血症→PTH過剰分泌→破骨細胞性骨吸収→骨密度低下→病的骨折。ビタミンD3不足も関与(室内飼育でUVB照射なし)。
治療
ハリネズミ栄養性二次性副甲状腺機能亢進症: ① 病態—Ca:P比不適切な食事→PTH↑→骨吸収→病的骨折・歯歪み・テタニー。ハリネズミ—昆虫食偏重で発生、Repashy等のCa dustが必須。② 確定: 血清Ca・P、X線(骨密度低下、病的骨折)、CBC・生化学、栄養履歴聴取。③ Ca補正: グルコン酸Ca 50-100 mg/kg PO q12h × 2-4週(軽症)、グルコン酸Ca 100 mg/kg slow IV/SC(テタニー時)。④ ビタミンD3: 100-500 IU/kg PO q週 × 4-8週(過剰投与回避—血清Ca・Pモニタ)。⑤ 食事改善: チモシー牧草主体(草食種)、適量ペレット(Ca 0.5-1.0%)、Ca:P比 1.5-2:1、Caダスト昆虫(昆虫食種)、緑黄色野菜。⑥ 環境: 適度な日光浴または UVB(必要種—デグー・モルモット・ハリネズミは検討)、運動空間。⑦ 病的骨折は副木またはケージ制限、骨密度改善後に再評価(メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h)。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。食事矯正(Ca:P比1.5〜2:1に)。骨折は副木固定。鎮痛:メロキシカム0.2mg/kg SID。食事改善が最重要(良質な猫用フード+Ca添加昆虫)。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
Ca:P比が適正な食事。昆虫にはカルシウムパウダーをダスティングしてから給餌。ミルワームのみの食事は禁忌。
予後
早期発見・食事矯正で予後良好。病的骨折や重度骨脱灰では慎重。治療後も骨密度回復に数ヶ月要する。
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