← トップへ戻る
ハムスター (Hamster) 消化器 中等度

腸閉塞(ハムスター)

Intestinal Obstruction / 腸閉塞(ハムスター)

概要

ハムスターにおける外傷性の消化器系疾患。腸閉塞は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すハムスターの他の疾患を確認できます

原因

ハムスターにおける外傷性の消化器系疾患。腸閉塞は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

病態生理

ハムスターにおける外傷性の消化器系疾患。腸閉塞は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

治療

腸閉塞(intestinal obstruction)。異物摂取 or 腸重積が主因。原因: 床材(綿花繊維 — 最多)、プラスチック片、種子殻。腸重積(若齢で多い)。臨床像: 急性食欲廃絶、腹部膨満、排便停止、嗜眠、脱水。 触診: 腹部緊張・疼痛(ハムスターは腹部触診が比較的容易)。診断: 腹部X線: ガス拡張腸管、異物陰影(放射線不透過性)。 エコー: 腸管拡張、蠕動低下、腸重積像(target sign)。治療(外科が原則だが体サイズの制約大): 内科的試験(部分閉塞・初期): 輸液: 生理食塩水/乳酸リンゲル10 mL/kg SC q8-12h(脱水補正)。 メトクロプラミド0.5 mg/kg SC q8h(蠕動促進 — 完全閉塞では禁忌)。 温腹(保温パッド — 低体温防止)。 外科的治療(完全閉塞 — 緊急): 腸切開(enterotomy): 異物除去。 腸切除吻合: 壊死腸管(腸重積・絞扼時)。 — ハムスターの腸管は極細(径3-5mm)→ 拡大鏡・マイクロ器具使用。 — 麻酔: イソフルラン吸入(チャンバー導入 → マスク維持)。 — 術中保温が最重要(低体温は致命的)。 術後: 抗生物質(エンロフロキサシン5 mg/kg SC q12h × 7日)、鎮痛(メロキシカム0.2 mg/kg q24h)。 ペニシリン系・セファロスポリン系経口は禁忌(致死的腸内細菌叢破綻)。予後: 慎重-不良。外科成功率は体サイズ・術者経験に大きく依存。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意

予防

ハムスターにおける腸閉塞の予防は栄養管理と環境管理が中心。バランスの取れた高品質食、急激な食事変更回避、食物アレルゲンの特定と除去食。草食動物(ウサギ・モルモット・チンチラ・デグー): 高繊維チモシー乾草を給与量の80%以上、ペレット過剰摂取回避、新鮮野菜の段階的導入。異物誤食予防(玩具・包装材・植物の管理)。定期的駆虫、ストレス管理、適切なワクチネーション。

予後

予後注意〜不良。ハムスターの消化管手術は体格の制約(体重30-40g)から技術的に極めて困難。外科的介入の成功率は低く、術後の回復管理も難しい。軽度の部分閉塞は流動パラフィン経口投与と輸液で改善する場合がある。完全閉塞の早期発見は予後改善の鍵だが、ハムスターは症状を隠す傾向があり発見が遅れやすい。「ふわふわ綿」巣材の使用禁止、安全な床材(ペーパー系)の使用が最も効果的な予防 (Lennox AM & Bauck L. 2020)。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 ドキシサイクリン 💊 メロキシカム 💊 メトクロプラミド 💊 イソフルラン

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

消化器の他の疾患(ハムスター)

ハムスターの全疾患を見る →

VetDictでハムスターの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

胃毛球(ハムスター) (共通8症状) ストレス性下痢(ハムスター) (共通8症状) 巨大結腸症(ハムスター) (共通8症状) 胃潰瘍(ハムスター) (共通8症状) 大腸炎(ハムスター) (共通8症状) 肝嚢胞(ハムスター) (共通8症状) イレウス(ハムスター) (共通8症状) 胃拡張(ハムスター) (共通8症状)
📋 ハムスターの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。