ビタミンA欠乏症(眼型)
概要
ビタミンA欠乏による結膜上皮の角化と乾性眼炎。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すモルモットの他の疾患を確認できます
原因
モルモットのビタミンA欠乏症は、レチノール/前駆体(β-カロテン)の乏しい不適切な食餌(種子食・不適切な配合)による。過剰症は肝・サプリの過給による。
病態生理
ビタミンAは上皮の正常な分化に必須で、欠乏により扁平上皮化生が起こる。呼吸器・消化器・腎・生殖器上皮や涙腺・ハーダー腺が角化し、眼病変・鼻口腔の膿瘍・二次感染・繁殖障害を招く。
治療
【モルモットにおけるビタミンA欠乏症(眼型)】 ビタミンA欠乏症(眼型)は栄養素過不足の特定と食事処方の見直しが治療の根幹。検査(血清濃度、骨密度、X線評価)で重症度を確定。 食事改善が反応得るまで4-8週、補充量は不足量・体重・腎肝機能で個別調整。 原因の根本(飼育環境、給餌頻度、添加物、UVB照射)を是正しなければ再発する。 モルモットに特異的な必要量はQuesenberry & Carpenter (Exotic Animal Medicine for the Veterinary Technician) または Carpenter Exotic Animal Formulary 6th ed を参照。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 経口ペニシリン・アンピシリン・セファロスポリンは禁忌(Clostridium difficile腸炎を誘発)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはモルモットの専門医紹介を考慮する。
予防
モルモットにおけるビタミンA欠乏症の予防は種特異的な栄養要求量に基づく適切な食事提供が基本。商業用総合栄養食の利用(AAFCO基準準拠)、手作り食の場合は獣医栄養学専門医による栄養設計、成長期・妊娠期・泌乳期の特殊要求対応。草食動物(モルモット)のビタミンC、爬虫類のカルシウム/UV-B、猫のタウリン、フェレットの動物性タンパク質など、種特異的要求の理解。サプリメント過剰摂取の回避(特に脂溶性ビタミン)。
予後
食事改善と栄養補充で予後良好。臨床症状は適切な栄養の開始後数週間で改善することが多い。重症例は残存障害を残す場合がある。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
眼科の他の疾患(モルモット)
VetDictでモルモットの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。