老年性白内障
概要
加齢に伴う水晶体の混濁で、糖尿病とは無関係に高齢デグーに見られる。
主な症状
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臨床徴候
デグーにおける老年性白内障の臨床徴候は罹患部位(角膜・結膜・前房・水晶体・網膜)と病態により異なる。結膜炎: 結膜充血・分泌物・流涙・眼瞼痙攣。角膜潰瘍: 流涙・眼瞼痙攣・羞明・角膜混濁(蛍光染色陽性)。緑内障: 急性眼痛・角膜浮腫・散瞳・眼球膨大・視覚消失。白内障: 水晶体混濁による進行性視覚障害。網膜疾患: 夜盲先行の進行性視覚障害(PRA等)・急性視覚消失(網膜剥離)。
原因
デグーにおける老年性白内障の原因: 加齢に伴う水晶体の混濁で、糖尿病とは無関係に高齢デグーに見られる。
病態生理
老年性白内障はデグーにおける代謝・内分泌疾患である。基礎病態はホルモンのフィードバックループ、酵素活性、または基質代謝の調節障害を伴う。循環ホルモン、電解質、代謝中間体のバランス異常が複数の臓器系にわたる細胞機能に影響を及ぼす。代償機構が一時的に恒常性を維持するが、最終的に代償不全に陥り、進行性の臨床的悪化と多臓器への影響を引き起こす。
診断
スリットランプ検査で水晶体核硬化と皮質混濁を評価し、核硬化症(加齢変化、視力への影響は軽微)との鑑別が重要。デグーの平均寿命は5-8年で、5歳以上の高齢個体で加齢性白内障が発生。糖尿病性白内障との鑑別のため血糖値(正常値50-100 mg/dL)・尿糖・フルクトサミンを必ず測定。眼圧測定で緑内障を除外。眼底検査で網膜変性症を評価。シルマー涙液試験で乾燥性角膜炎を確認。生活の質(QOL)評価:視力低下による行動変化(段差の昇降困難・回し車の使用低下)を飼い主から聴取
治療
【デグーにおける老年性白内障】 老年性白内障はデグーにおける正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例はデグー専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはデグーの専門医紹介を考慮する。
予防
老年性白内障の予防には適切な食事設計、血液検査を含む定期的な健康モニタリング、健康体重の維持、過剰なおやつや不適切な食事の回避、無症候性変化の早期発見時の迅速な介入が含まれる。
予後
老年性白内障の予後: 早期治療で視機能温存可能。慢性疾患は長期管理が必要。網膜疾患は不可逆的な場合がある。
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