← トップへ戻る
チンチラ (Chinchilla) 腫瘍 重度

肝細胞癌

Hepatocellular Carcinoma / 肝細胞癌

概要

予後不良の原発性悪性肝臓腫瘍。突然の腹部膨張として現れることがあります。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すチンチラの他の疾患を確認できます

臨床徴候

チンチラにおける肝細胞癌の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。

原因

チンチラにおける肝細胞癌の原因: チンチラにおける腫瘍性の肝臓/胆道疾患。肝細胞癌は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

病態生理

肝細胞癌はチンチラにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。

診断

腹部超音波で肝臓の腫瘤性病変(エコーパターン・サイズ・血流)を描出。FNA細胞診またはコア生検で病理組織学的に肝細胞癌を確定診断。CT検査で腫瘍の範囲・血管浸潤・転移(肺・腹腔内リンパ節)を評価。血液生化学で肝酵素上昇(ALT正常値10-45 U/L・ALP・GGT)・低Alb・高ビリルビンを確認。CBC・凝固検査で肝機能低下に伴う貧血・凝固障害を評価。胸部X線で肺転移をスクリーニング。チンチラでは高齢個体(>10歳)で腫瘍発生率が上昇

治療

チンチラにおける肝細胞癌の治療: 局所性・単葉限局ならイソフルラン麻酔下で肝葉切除。超音波+胸部X線で術前病期分類。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q24hで疼痛管理。経口ペニシリン系禁忌。ミルクシスル(シリマリン)・ウルソジオールで肝サポート。脱水に輸液療法。チンチラの化学療法データは限定的。びまん性・手術不能な肝腫瘍はシリンジ給餌・肝臓食による栄養サポートの緩和ケア。

予防

肝細胞癌の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。

予後

肝細胞癌の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。

関連する薬品

💊 メロキシカム 💊 イソフルラン

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

腫瘍の他の疾患(チンチラ)

チンチラの全疾患を見る →

VetDictでチンチラの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

肝リピドーシス (共通5症状) 肝コクシジウム症 (共通5症状) 甲状腺過形成(チンチラ) (共通5症状) 低血糖症(チンチラ) (共通5症状) リンパ腫 (共通4症状) 鉄蓄積症 (共通4症状) 副腎腫瘍(チンチラ) (共通4症状) 肺腫瘍(チンチラ) (共通4症状)
📋 チンチラの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。