鳥マラリア
概要
蚊媒介性のプラスモジウム属感染症で、溶血性貧血を引き起こす。
主な症状
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臨床徴候
鳥マラリア(鳥)の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
血液組織に感染する寄生虫が原因。感染期(卵・オーシスト・幼虫)の経口摂取・直接接触・ベクター・経皮侵入で伝播。不衛生・屋外曝露・免疫抑制・ストレスが素因。鳥の食性が特定の寄生虫生活環への曝露を増加させうる。
病態生理
寄生虫は経口摂取・皮膚穿通・ベクター媒介により鳥の血液組織に感染を確立する。寄生体は直接的な機械的損傷・栄養競合・免疫病理学的反応を通じて宿主組織を損傷する。寄生体段階の周囲に好酸球性・肉芽腫性炎症が発生する。慢性感染は組織線維化と臓器機能障害に至る。
診断
沈鬱・食欲不振・呼吸促迫・貧血の臨床評価。末梢血塗抹のギムザ染色で赤血球内のPlasmodium原虫(merozoite・schizont・gametocyte)を検出。CBC(採血量≤体重の1%)でPCV低下(<35%、重症例では<20%)・再生性貧血を確認。H/L比上昇・単球増加を評価。血液生化学でTP低下・AST上昇(肝障害)・ビリベルジン上昇を確認。PCR検査でPlasmodium属のミトコンドリアcytb遺伝子を検出し種レベルの同定が可能。脾腫のX線確認。蚊媒介のため飼育環境の昆虫侵入歴を聴取
治療
鳥における鳥マラリアの治療: 抗菌薬(培養感受性に基づく)。ネブライゼーション。酸素療法(重症時)。保温。栄養サポート。環境改善(換気・粉塵低減)。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
適切な駆虫薬治療で予後は一般的に良好。重度感染や免疫不全鳥では予後不良となりうる。環境消毒と再感染予防が長期的な予後改善に重要。定期的な糞便検査と予防的駆虫が推奨される。
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