💊 アトラクリウム
Atracurium / アトラクリウム
作用機序
非脱分極性神経筋遮断薬。神経筋接合部ニコチン性ACh受容体の競合的拮抗薬。中間作用時間。Hofmann分解(臓器非依存性代謝)が特徴。
Non-depolarizing neuromuscular blocking agent. Competitive antagonist at nicotinic ACh receptors at the neuromuscular junction. Intermediate duration. Unique Hofmann elimination (organ-independent).
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | 0.1-0.2 mg/kg 静注;維持: 0.05-0.1 mg/kg 静注頓用またはCRI 3-9 μg/kg/分 | 陽圧換気(IPPV)必須。ネオスチグミン(+グリコピロレート)またはスガマデクスで拮抗 |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 0.1-0.2 mg/kg 静注 | 猫ではやや低用量で効果が得られる場合あり。全期間IPPV必要 |
| 馬 Horse |
✓ 可 | 0.07-0.1 mg/kg 静注 | 全身麻酔中のIPPV促進。TOFモニタリング必須 |
| うさぎ Rabbit |
✓ 可 | 0.1-0.3 mg/kg 静注 | Hofmann分解はウサギに理想的(臓器非依存性) |
| 鳥 Bird |
✓ 可 | 0.25-0.5 mg/kg 静注 | 鳥ではIPPV必須。高用量が必要 |
| インコ Parakeet |
✓ 可 | 0.25-0.5 mg/kg 静注 | (鳥類データから推定) 鳥ではIPPV必須。高用量が必要 |
| オウム Parrot |
✓ 可 | 0.25-0.5 mg/kg 静注 | (鳥類データから推定) 鳥ではIPPV必須。高用量が必要 |
主な副作用
- ⚠️ ヒスタミン遊離(急速ボーラス)
- ⚠️ 気管支痙攣
- ⚠️ 低血圧
- ⚠️ 不十分な拮抗時の残存麻痺
禁忌・注意
🚫 IPPV設備必須。患者は意識下で使用してはならない(鎮痛・鎮静作用なし)。四連刺激(TOF)でモニタリング。
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| isoflurane | 吸入麻酔薬がNMBを増強。アトラクリウム用量を30%減量 |
| aminoglycosides | 神経筋遮断を増強。麻痺が延長する可能性 |
| neostigmine | 拮抗薬(徐脈予防のためグリコピロレートと併用) |
筋弛緩薬の他の薬品
VetDictで鑑別診断・薬用量を確認する
薬品辞典を開く
※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。