重度血液寄生虫症
概要
ヘモグレガリンなどの重度血液寄生虫負荷による臨床疾患。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すリクガメの他の疾患を確認できます
臨床徴候
リクガメにおける重度血液寄生虫症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
リクガメにおける重度血液寄生虫症の原因: ヘモグレガリンなどの重度血液寄生虫負荷による臨床疾患。
病態生理
重度血液寄生虫症はリクガメにおける寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
末梢血塗抹のギムザ染色で赤血球内・白血球内の原虫を検出・定量(寄生率の評価が重症度判定に必須)。尾静脈からPOTZ内で採血。PCRで原虫種の確定同定(Haemoproteus、Hepatozoon、Haemogregarina、Plasmodium等の鑑別)。CBC(重度貧血・PCV<15%・白血球減少→免疫抑制)。血液生化学(AST・LDH上昇→組織障害、低アルブミン→慢性消耗)。X線・超音波で脾腫・肝腫大を確認。外部寄生虫(ダニ・ヒル→ベクター)の全身検索。重症例では輸血の適応評価。
治療
リクガメにおける重度血液寄生虫症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
重度血液寄生虫症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
重度血液寄生虫症の予後: 駆虫薬で良好。
血液の他の疾患(リクガメ)
VetDictでリクガメの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。