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フクロモモンガ (Sugar Glider) 行動 重度

自咬症(セルフミューティレーション)

Self-Mutilation Syndrome / 自咬症(セルフミューティレーション)

概要

フクロモモンガ飼育で最も深刻な行動障害。ストレス・孤独・疼痛が原因で自身の体(特に陰嚢・四肢・尾・膜翼)を噛む自傷行為。単頭飼育・不適切な環境で多発。重症例は四肢切断に至る。

主な症状

行動変化 出血 脱毛 無気力・元気消失 自傷行為 皮膚病変

原因

単頭飼育(最大のリスク因子)、不十分な環境エンリッチメント、狭いケージ、疼痛(歯科疾患・外傷等の基礎疾患)、去勢術後の陰嚢自咬、飼い主の過剰な接触・不規則な生活リズム。

病態生理

慢性ストレス・社会的孤立・疼痛→コルチゾール持続上昇→異常行動(常同行動)としての自咬開始→組織損傷→疼痛→さらなる自咬の悪循環。神経内分泌系の恒常性破綻。雄の去勢後(特に陰嚢)に多い。

治療

原因の特定と対処が最優先。(1)単頭飼育→同種の同居個体を導入(段階的に)、(2)環境エンリッチメント(広いケージ・隠れ家・フォレジング)、(3)疼痛管理(メロキシカム0.2mg/kg SID)、(4)エリザベスカラー(自咬防止、短期間)、(5)重症例:ジアゼパム(0.5〜1mg/kg)or フルオキセチンの短期使用、(6)壊死組織のデブリードマン・抗菌薬。

予防

ペアまたはグループ飼育(単頭飼育を避ける)。十分なケージサイズ(最低60×60×90cm以上)。環境エンリッチメント。適切な光周期(夜行性を尊重)。バランスの取れた食事。

予後

原因が改善可能な場合は予後良好(社会的パートナーの導入等)。慢性化した自咬行動は矯正困難。四肢壊死例は切断後も再発リスクあり。

関連する薬品

💊 メロキシカム

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