不正咬合
Dental Malocclusion / 不正咬合
概要
常生歯の噛み合わせ不良により痛みや摂食困難を生じる。
主な症状
appetite loss
drooling
facial swelling
teeth grinding
weight loss
原因
デグーにおける不正咬合の原因: デグーは常生歯(切歯・臼歯とも生涯伸長)を持つ齧歯類であり、不適切な食事(低繊維食)による咬合面の摩耗不足、遺伝的素因、外傷、カルシウム・ビタミンD代謝異常が主な原因。糖尿病を併発しやすいデグーでは代謝障害が歯質にも影響しうる。
病態生理
不正咬合はデグーにおける歯科・口腔疾患である。デグーは全ての歯が常生歯であり、歯の構造、配列、または支持組織の正常な機能が障害される。異常な歯の成長・摩耗パターンは不正咬合、歯根伸長、根尖膿瘍形成を引き起こしうる。臼歯の過成長は舌や頬粘膜への棘状突起を形成し、激しい疼痛と摂食困難を引き起こす。歯科疾患による疼痛は食欲低下、選択的摂食、体重減少、流涎として現れることが多い。
治療
デグーにおける不正咬合の治療には鎮静または麻酔下での歯科検査が必要である。切歯・臼歯の過成長に対しては歯のトリミング・研磨を行い、根尖膿瘍には排膿、デブリードマン、全身性抗菌薬が必要である。メロキシカム等の鎮痛薬による疼痛管理が不可欠である。チモシー牧草主体の高繊維食への変更により自然な歯の摩耗を促進し再発を予防する。定期的な歯科検診(3-6ヶ月毎)が推奨される。
予防
不正咬合の予防には自然な歯の摩耗を促進する適切な咀嚼材と食事、定期的な歯科検査、発生しつつある不正咬合の早期矯正、種に適した食物繊維の提供が含まれる。
予後
不正咬合の予後は適切な管理により一般的にやや良好〜良好である。早期診断された症例の多くは治療に良好に反応する。慢性例や再発例では長期管理が必要だが、概ね許容できるQOLを維持できる。定期的なモニタリングにより合併症の早期発見・対処が可能となる。
VetDictでデグーの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。