リステリア症
概要
汚染飼料によるリステリア菌感染で、敗血症や髄膜脳炎を引き起こす。
主な症状
原因
チンチラにおけるリステリア症の原因: 汚染飼料によるリステリア菌感染で、敗血症や髄膜脳炎を引き起こす。
病態生理
リステリア症はチンチラにおける細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
治療
積極的抗菌薬療法: トリメトプリム-スルファ 15-30mg/kg PO/SC q12h(リステリア第一選択)、または髄膜脳炎症例ではCNS移行性のためクロラムフェニコール 30-50mg/kg PO q12h。経口βラクタム系は絶対禁忌 — チンチラでは致死的(非経口アンピシリン 20-40mg/kg IM q12hは代替として慎重に検討可)。治療期間: 全身性リステリア症は最低3-4週間。輸液: 加温乳酸リンゲル液 10-15mL/kg SC/IP q8-12h。痙攣コントロール: ミダゾラム 0.5-1mg/kg IM/IN(必要時)、てんかん重積にジアゼパム 0.5-2mg/kg IV。抗炎症: 脳浮腫にデキサメタゾン 0.2-0.5mg/kg IV/IM単回(NSAIDsとの併用禁忌)。栄養サポート: 草食動物用クリティカルケアでq4-6hシリンジ給餌。環境温度15-21℃。人獣共通感染症: 感染チンチラ取り扱い時は厳格な衛生管理・PPE、妊婦スタッフへの警告(リステリアはヒトで流産を引き起こす)。罹患動物の隔離、慢性排菌キャリアの淘汰。汚染飼料の廃棄。予後: CNS型は要注意〜不良、敗血症型は急性死することが多い。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労
予防
適切な飼料保管: 乾草とペレットは密封容器で保管、カビや汚染のある飼料は廃棄。給餌容器と給水ボトルの定期的清掃。腐った野菜の給餌回避。新規動物の2-4週間検疫。環境ストレス軽減。厳格な衛生管理 — リステリアは人獣共通感染症。涼しく乾燥した環境の維持(15-21℃)。
予後
リステリア症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
その他の他の疾患(チンチラ)
VetDictでチンチラの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。