ファーリング(包皮嵌頓)
Fur Ring (Paraphimosis) / ファーリング(包皮嵌頓)
概要
陰茎に毛が巻き付いて環状の絞扼を形成し、包皮内に戻らなくなる状態。雄チンチラで比較的多い。交尾後や自己グルーミング時に発生。放置すると陰茎の虚血・壊死→排尿障害に至る緊急疾患。
主な症状
excessive grooming
genital swelling
lethargy
pain
straining urinate
原因
交尾時または自己グルーミング時の陰茎への被毛巻きつき。換毛期にリスク上昇。多頭飼育(繁殖群)で発生率が高い。
病態生理
脱毛した被毛が陰茎に巻きつき環状の絞扼を形成→静脈還流障害→陰茎浮腫→さらに嵌頓が悪化→動脈血流障害→虚血性壊死。尿道圧迫による排尿障害も併発。
治療
毛環の用手的除去(保定下または軽度鎮静下)。潤滑ゼリーを塗布→細い鉗子やピンセットで慎重に毛を除去。浮腫が強い場合はまず冷湿布で浮腫軽減→除去。壊死した場合は陰茎切断術が必要。除去後は抗菌軟膏塗布+数日間の経過観察。
予防
繁殖雄の定期的な陰茎チェック(月1回推奨)。換毛期の注意深い観察。排尿困難の早期発見。
予後
早期発見・除去で予後良好。壊死が進行した場合は陰茎切断が必要で、繁殖用としては使用不可。排尿機能は通常維持される。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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