イモリヨウ素欠乏性甲状腺腫
Newt Iodine Deficiency Goiter / イモリヨウ素欠乏性甲状腺腫
概要
飼育下イモリ・サラマンダーにおける食事性ヨウ素欠乏による甲状腺腫大。幼生の変態障害と成体の代謝機能障害を引き起こす。
主な症状
failure to metamorphose
goiter
lethargy
metamorphosis failure
neck swelling
obesity
stunted growth
thyroid enlargement
原因
ミネラルサプリメントなしの昆虫・無脊椎動物のみの給餌による飼育下両生類の食事性ヨウ素欠乏。特にアカハタウオ・イモリなど完全水生種でのアカムシ・ブラインシュリンプのみの給餌で多発。
病態生理
ヨウ素欠乏が甲状腺ホルモン(T3/T4)合成を障害。代償性TSH上昇が甲状腺過形成(甲状腺腫)を誘導。幼生ではT3欠乏が変態を阻害。成体では甲状腺機能低下が代謝低下・体重増加・無気力を引き起こす。
治療
ヨウ素補給:水生種には水にヨウ素添加塩(0.5 mg/L)を添加、または餌昆虫にヨウ素含有海藻でガットローディング。重症例ではレボチロキシン(0.02 mg/kg PO)による甲状腺ホルモン補充。サプリメントで甲状腺腫は通常退縮。
予防
ミネラルサプリメントにヨウ素を含める。天然ヨウ素を含む全魚(水生種用)を含む多様な食事。海藻ベースのガットローディング製品の使用。
予後
ヨウ素補給で予後良好;甲状腺腫は通常4-8週間で退縮。幼生の変態障害は治療遅延により不可逆的となる場合がある。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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