卵塞(卵詰まり)
概要
形成された卵を排出できない状態。神経・臓器への圧迫で致命的になりうる。
主な症状
原因
オウムにおける卵塞(卵詰まり)の原因: カルシウム欠乏症(種子食オウムは特にハイリスク)、ビタミンA欠乏、肥満、脱水、卵管炎(細菌感染)、卵管無力症、不適切な飼育環境(低温、巣材不足)。大型種ほど大きな卵を産むため、狭い総排泄腔での排卵困難がリスク。
病態生理
卵塞は機械的閉塞(卵の大きさ、卵管狭窄、先行感染による瘢痕化)か卵管筋力不足(カルシウム欠乏、ホルモン不均衡、繰り返し産卵による筋疲弊)で生じる。体腔内の神経根圧迫で後肢麻痺、気嚢圧迫で呼吸困難、GI圧迫で食欲低下。穿孔すると卵黄が腹腔に灑出して致命的な腹膜炎に至る。
治療
オウムにおける卵塞(卵詰まり)の緊急治療: 1) 安定化: 保温(35-38℃)、呼吸困難なら酸素、メロキシカム0.5-1 mg/kg IM q12h、皮下輸液50 mL/kg/日。2) 内科管理: グルコン酸カルシウム50-100 mg/kg IM(10-15分かけてゆっくり投与)で卵管筋収縮力回復。カルシウム投与30分後にオキシトシン3-5 IU/kg IM(カルシウムなしのオキシトシン単独は無効)。3) 環境支持: 35-38℃保温、70-80%高湿度、静かで暗い環境で弛緩促進。総排泄腔に水溶性潤滑剤を塗布。30-60分毎に産卵確認を2-3時間続ける。4) 内科管理失敗時(2-3時間で排卵なし): イソフルラン麻酔下の経総排泄腔的卵殻穿刺・吸引(総排泄腔直視下で慎重に施行)または卵管切開術。5) 術後: デスロレリン4.7 mg SC(6-12ヶ月効果)で産卵抑制。メロキシカム0.5 mg/kg PO/IM q12h × 7-14日。強制給餌検討。卵黄性腹膜炎の監視(発熱、猫背、>48時間の食欲低下)。
予防
卵塞(卵詰まり)の予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。
予後
卵塞(卵詰まり)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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