紫外線不足症
概要
D3合成のためのUVB照射不足。
主な症状
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臨床徴候
トカゲにおける紫外線欠乏症候群の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。
原因
トカゲにおける紫外線不足症の原因: D3合成にUVBが必要な種における紫外線不足。
病態生理
紫外線不足症はトカゲにおける代謝性骨疾患の一因である。多くのトカゲは皮膚での前駆体からのビタミンD3合成にUVB(290–315 nm)を必要とし、UVB不足下ではD3が不足して腸管Ca吸収が低下する。結果として低Ca血症・NSHP(代謝性骨疾患)を招き、UV不足症とNSHPは連続した病態として扱う。
診断
飼育環境の紫外線照射条件(UVBランプの種類・距離・使用期間・メッシュ蓋の有無)の詳細な聴取が最も重要。血液生化学でiCa低下・P上昇・ALP上昇を確認。25-OH-D3測定が可能であれば直接的にUVB不足を証明できる。X線で骨密度低下・病的骨折の有無を評価。初期段階ではX線変化が乏しいため血液検査が先行指標となる。カメレオン・イグアナ・フトアゴヒゲトカゲ等の昼行性種で特に重要。夜行性ヤモリ類では食餌性D3補給で代替可能。
治療
【トカゲにおける紫外線不足症】 紫外線不足症はトカゲにおける正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例はトカゲ専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはトカゲの専門医紹介を考慮する。
予防
紫外線不足症の予防には全ての栄養要求を満たす種に適した食事設計、単一食品のみの食事の回避、獣医師との定期的な食事内容の見直し、必要時の適切なサプリメンテーション、種固有の栄養ニーズに関する知識が必要である。
予後
紫外線不足症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
関連する薬品
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栄養の他の疾患(トカゲ)
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