低体温症
概要
消化と免疫機能を抑制する適切な温度を下回る体温です。
主な症状
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臨床徴候
トカゲにおける低体温症の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。
原因
トカゲにおける低体温症の原因: 環境的危険、落下、不適切な取り扱い、同種間攻撃、捕食者攻撃、温度極端による物理的損傷。不適切な飼育環境がリスクを高める。
病態生理
低体温症はトカゲにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
クロアカ温(または赤外線非接触温度計)で体温測定を行い、種別POTZ下限を下回っていることを確認する。環境温度の詳細聴取(ホットスポット・クールゾーン・夜間温度低下幅)が必須である。低体温は消化管機能低下・免疫抑制・食欲廃絶を招く。レオパードゲッコーでは腹部ヒーターの故障が急性低体温の原因となる。フトアゴヒゲトカゲではバスキングライト不全が一般的である。血糖値低下・消化管内容物の腐敗発酵を二次的に評価する。
治療
トカゲ低体温症の治療: ① 爬虫類・両生類は外温性—環境温度低下で低体温→代謝停止→免疫低下。種別POTZの最適温度に復温が必須。② 加温: 種別POTZ温度勾配で復温(急速復温は代謝過負荷で禁忌)—4-12時間かけて。③ 温浴 q24h × 20-30分(種別温度)—皮膚吸収+復温。④ 輸液(IV/ICe): 温度はPOTZと同等以上。⑤ POTZ復元: ベーシング温度、エアアンビエント温度、湿度、UVBの再評価。⑥ 原因対処: 加熱機器故障、停電、誤った種別温度設定。支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。
予防
低体温症の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
低体温症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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