乳汁分泌不全
概要
分娩後の乳汁分泌不足。子馬の初乳摂取不足→免疫不全リスク。
病態生理
馬の乳汁分泌は分娩直後の急速なプロラクチン上昇に依存。原発性(乳腺発育不全、ホルモン異常)または続発性(乳腺炎、栄養不良、ストレス)。プロラクチン分泌促進:ドーパミン拮抗(メトクロプラミド)、ドメペリドン(ドパミン受容体選択的拮抗)、サッカロマイセス・ボウラルディ(乳酸菌プロバイオティクス)。分娩前~直後のビタミン/ミネラル欠乏(Se、Cu、Zn、Mg)でプロラクチン産生不全。子馬は24時間以内の初乳摂取で移行免疫(IgG)獲得必須。IgG <800 mg/dLは受動免疫移行不全(FPT)で感染症リスク16倍。
予防
分娩6-8週前:栄養評価→バランス飼料(タンパク質12-14%、Se 3-5 mg/日、Cu 80-160 mg/日、Zn 400-600 mg/日、Mg 3-5 g/日)。分娩前3-4週:セレニウム+ビタミンE投与(獣医師処方)。分娩前1-2週:乳房発達監視(乳汁流出開始目安)。分娩直後:新鮮な飲料水供給、栄養フリーズドライ初乳保存(冷凍乾燥でIgG保持率90%以上)。
予後
予後は重症度、診断の時期、治療への反応に依存する。早期発見と適切な介入により転帰が改善する。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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