馬伝染性貧血 (EIA)
概要
レトロウイルスによる慢性感染。Coggins 検査で確認。法定伝染病。治療法なし。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す馬の他の疾患を確認できます
病態生理
馬伝染性貧血(EIA)はレトロウイルス科レンチウイルス属のEIAウイルスによる慢性持続感染。吸血昆虫(アブ/horsefly、サシバエ)の機械的媒介、および汚染注射器が感染経路。ウイルスはマクロファージに感染→持続的ウイルス血症。急性型:高熱、貧血、血小板減少等。慢性型:発作的な発熱と貧血の再燃。免疫複合体の沈着→糸球体腎炎、溶血性貧血(免疫介在性の赤血球破壊)。感染馬は生涯キャリアとなる。日本の家畜伝染病予防法の対象 (Issel CJ et al. Vet Microbiol 2014;173:181-190)。
予防
馬伝染性貧血(EIA)の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
治癒不可能。生涯キャリア(不顕性または再燃性)として隔離管理または淘汰。急性期重症例は致死的、慢性期は数年以上生存可能だが感染源となる。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
その他の他の疾患(馬)
VetDictで馬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。