馬伝染性貧血 (EIA)
概要
レトロウイルスによる慢性感染。Coggins 検査で確認。法定伝染病。治療法なし。
病態生理
馬伝染性貧血ウイルス(EIAV)はレトロウイルス科レンチウイルス属に属し、単球やマクロファージに感染して宿主ゲノムに組み込まれる。ウイルスは反復性のウイルス血症を引き起こし、補体活性化や免疫複合体の沈着により赤血球や血小板の免疫介在性破壊が生じ、溶血性貧血・血小板減少症・血管炎を発症する。慢性感染では持続的な免疫刺激とサイトカイン調節異常により、糸球体腎炎、肝炎、骨髄抑制が生じる。
予防
適切なワクチネーションプログラムの実施、衛生的な飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間の設定が基本的予防策である。過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力の維持、ストレス軽減も重要である。感染動物との接触を避け、汚染された器具や環境の消毒を徹底する。定期的な健康診断による早期発見と早期治療が蔓延防止に不可欠である。
予後
予後は病原体の種類、感染の重症度、宿主の免疫状態、治療開始の時期に大きく依存する。早期に適切な抗微生物療法が開始されれば多くの感染症で良好な転帰が期待できる。免疫抑制状態の動物や重度の敗血症を呈する症例では予後不良となりうる。慢性感染では完治が困難な場合があり、長期的な管理と再発防止策が必要となる。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
その他の他の疾患(馬)
VetDictで馬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。