四肢骨折
概要
ケージの器具への挟み込みや回し車による事故で起こる四肢の骨折です。
主な症状
原因
ハリネズミにおける四肢骨折の原因: ケージ内の器具(回し車のスリット、ワイヤーフロア)への足の挟み込み、落下事故、不適切な取り扱いが主因。ハリネズミの四肢は細く脆弱で骨折しやすい。代謝性骨疾患(MBD)による骨脆弱化も素因となる。
病態生理
ハリネズミの四肢骨折では、機械的外力が骨の強度を超えて皮質骨の断裂を引き起こす。周囲軟部組織の損傷、出血、炎症が伴う。ハリネズミは体が小さく四肢が細いため、骨折の固定が技術的に困難である。疼痛とストレスにより丸まり行動が増加し、診察・治療を困難にする。
治療
ハリネズミにおける四肢骨折の治療: 閉鎖骨折は外固定(軽量スプリント、テープ固定)が第一選択。複雑骨折や開放骨折では髄内ピンや創外固定器による外科的整復。鎮痛薬(メロキシカム0.2mg/kg SID、ブプレノルフィン0.01-0.05mg/kg SC)。活動制限(狭いケージでの安静)。重度の四肢損傷では断脚も選択肢となる(ハリネズミは3本脚でも適応可能)。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
外傷の予後は損傷の重症度と合併症の有無に依存する。軽度外傷は適切な創傷管理で予後良好。重度外傷、多発骨折、脊髄損傷は予後慎重〜不良。早期治療と適切な疼痛管理が回復を促進する。
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