卵巣嚢胞
Ovarian Cysts / 卵巣嚢胞
概要
未避妊の雌のホルモン障害と両側性脱毛を引き起こす液体で満たされた卵巣嚢胞です。
主な症状
abdominal distension
behavioral changes
hair loss
vulvar swelling
原因
デグーにおける卵巣嚢胞の原因: 未避妊の雌デグーにおけるホルモンバランス異常が主因。加齢に伴う卵巣機能の変化、持続的な性ホルモン刺激、遺伝的素因が嚢胞形成を促進する。繁殖歴のない高齢雌で発症リスクが高い。
病態生理
卵巣嚢胞はデグーにおける生殖器疾患である。未避妊の雌デグーでは、卵胞の正常な排卵・退縮が障害されると液体貯留性の嚢胞が形成される。嚢胞からのエストロゲン持続分泌により、両側性の対称性脱毛、外陰部腫脹、行動変化が生じる。嚢胞の増大に伴い腹部膨満が認められ、他の腹腔内臓器への圧迫や、まれに嚢胞破裂による腹膜炎を引き起こしうる。
治療
デグーにおける卵巣嚢胞の治療は、卵巣子宮摘出術(避妊手術)が根治的治療となる。手術リスクが高い場合はGnRHアゴニスト(デスロレリンインプラント)によるホルモン抑制療法や経皮的嚢胞吸引を検討する。術前の血液検査で糖尿病の有無を確認し、麻酔リスクを評価する。術後は鎮痛管理と創部の管理を行う。
予防
卵巣嚢胞の予防には適切な飼育管理、種に合ったバランスの取れた栄養、定期的な健康診断、ストレスの最小化、清潔な生活環境の維持、初期臨床徴候への迅速な対応が含まれる。
予後
卵巣嚢胞の予後は適切な管理により一般的にやや良好〜良好である。早期診断された症例の多くは治療に良好に反応する。慢性例や再発例では長期管理が必要だが、概ね許容できるQOLを維持できる。定期的なモニタリングにより合併症の早期発見・対処が可能となる。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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