貧血(非特異的)
概要
慢性疾患、寄生虫、出血など様々な原因による赤血球数の減少です。
主な症状
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原因
チンチラにおける貧血の原因は産生不全(骨髄低形成・栄養欠乏・腎不全による造血刺激低下)、溶血(免疫介在性・寄生虫性・酸化的損傷・遺伝性赤血球膜異常)、出血(外傷・凝固障害・血小板異常)、消費(DIC・血栓症)、隔離(脾腫)に分類される。感染性原因(FeLV・FIV・バベシア・ヘモプラズマ・エールリッヒア)、免疫介在性原因(IMHA・ITP)、薬剤性(化学療法・特定抗菌薬)、毒性(玉ねぎ・アセトアミノフェン・抗凝固殺鼠剤)が重要。(チンチラはフィプロニル致死、経口β-ラクタム禁忌)
病態生理
チンチラにおける貧血の病態生理は赤血球・白血球・血小板・凝固系の産生/破壊/機能の不均衡により展開する。貧血では赤血球産生低下(骨髄抑制・腎性エリスロポエチン低下)または喪失亢進(出血・溶血)により組織への酸素供給が低下する。溶血では赤血球膜傷害・免疫介在性破壊によりビリルビン上昇・ヘモグロビン尿を生じる。血小板・凝固異常では一次/二次止血の破綻により出血傾向(点状出血・体腔内出血)を、過凝固ではDIC・血栓塞栓を来す。重症貧血・出血は循環性ショック・組織低酸素により多臓器障害に進展する。
治療
基礎原因の特定と治療 — 貧血は徴候であり診断ではない。網状赤血球数を含むCBCで再生性vs非再生性を分類。PCV<15%: 適合チンチラドナーからの輸血検討(交差適合試験推奨、頸静脈から採血、ドナー体重の最大1%)。鉄補充: 鉄欠乏確認時に鉄デキストラン 10mg/kg IM単回、グルコン酸鉄 5-10mg/kg PO q24h。寄生虫性: フェンベンダゾール 20mg/kg PO q24h×5日間(消化管寄生虫)。出血性: 出血源の特定と止血、凝固障害にビタミンK1 2.5-5mg/kg SC/IM q12h。慢性疾患関連: 基礎疾患の治療(腎疾患、腫瘍、慢性感染)。支持療法: 高品質チモシー食、少量の濃緑色葉野菜。輸液: 脱水時に加温乳酸リンゲル液 10-15mL/kg SC q8-12h。ハンドリングストレスの最小化。環境温度15-21℃。PCVと総蛋白をq3-7日でモニタリング。
予防
チンチラにおける貧血の予防は基礎疾患の管理が中心。感染性血液疾患(バベシア・エールリッヒア・ヘモプラズマ・FeLV): ワクチネーションと媒介動物制御。中毒性貧血: 玉ねぎ・アセトアミノフェン・抗凝固殺鼠剤の管理徹底。免疫介在性疾患: 確立された予防法なし、早期発見と治療が重要。輸血関連感染症予防: 供血動物の感染症スクリーニング。
予後
予後は基礎原因による。治療可能な原因(寄生虫、出血)による再生性貧血は一般に予後良好。慢性疾患や腫瘍による非再生性貧血は予後要注意。
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